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三焦鍼法の症例

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前回三焦鍼法のことをかかせていただきました、その時に治験者を募集したところ、10名の方が応募してくださり、実際にデータが取れたのは8名でした。今回はその治験報告をしたいと思います。

  •  コロナ後遺6名
  •  メンタル疾患1名
  •  認知症 1名(現在治中)

内3名は途中で来院されなくなりました。

・評価方法

3ヶ月間、週1回の施術をおこない、4回の治療で1回評価をおこない、3か月後にどう変わったかを評価する。

評価内容は、疾患によって内容が異なる。この評価方法は一般社団法人老人病研究会のカルテに基づいて行っています。

コロナ後遺症について

*表の中の数字は7名の4回ごとの評価の平均です(途中で1名中止)

         三焦鍼法施術による症状の相対的変化(vas)
     症状初診時~4回目~12回目最終施術時(平均13 度目) 
疲労・倦怠感 105.43.71.2
集中力の低下  105.23.52.5
記憶障害  10500
やる気の喪失  105.342.5
睡眠障害 1021.30.8
抑うつ気分 10462.7
呼吸障害 息切れ喀痰 104.30.6
頭痛 10300
動悸・胸痛  1061.30.8
筋肉関節痛  10200
消化器症状(下痢) 10500
視力、味覚、臭覚など 102.500
その他  10 10 8 8  
上記はコロナ後遺症の方の評価表です

・疲労倦怠感を訴えた方は、全員の方が訴えています。

・集中力の低下:4名

・記憶障害:1名

・やる気の喪失:4名

・睡眠障害:5名

・抑うつ気分:3名

・呼吸障害 息切れ喀痰:3名

・頭痛:1名

・動悸 胸痛:3名

・筋肉 関節痛:2名

・消化器症状:2名

・視力 味覚 臭覚異常:2名

・その他:2名(脱毛・生理が止まる)

メンタル疾患

三焦鍼法の施術回数と観察時のvas数値を記入       
メンタル疾患の主たる症状 初診時~4度目~12度目~最後の回数目(12回目 )
 ①不安な感情 
   (何となく理由なく不安) 
  (死んでしまいたいなど)107410
        
 ②強迫的に何度も現れる感情 
  (カギの閉め忘れ) 
  (遣らずにいられない) 
  (イライラなど)109211
        
 ③パニック障害103100
  (特定の環境情況で動転) 
  (吐気、動悸、めまいなど) 
        
 ④うつ103200
  (自然落涙、悲嘆、疼痛)  
  (不眠、死にたいなど)  
        

この方は、精神科で統合失調症の診断名がついていますが、診療している限りではそれほどひどいという感じではなく、どちらかというと鬱に近かったような気がします。

*認知症の患者さんに関しては、まだ治療回数が少ないため、データがまだ取れていませんので次回の報告の機会があれば報告したいと思います。

考察

今回三焦鍼法にて、コロナ後遺症、メンタル疾患を約3ヶ月間の期間治療した結果をデータにしてみました。

コロナに関しては、倦怠感、集中力、意欲の低下を大半の方が訴えて来院されるています。よく聞く味覚障害の方はいませんでしたが、臭覚障害の方は5回目くらいの治療後に改善されてきて、現在は問題はないようです。このコロナの後遺症の方の中に、何名かはコロナにかかる前かメンタルの既往歴があり、そのような基礎疾患がある方はやはり、スッキリとは治りにくいようです。元々体力があり元気だったた方は比較的早めに改善していくような感じを受けました。全体に12回程度の治療で8割くらいは改善され、平常の生活に復帰されております。

メンタル疾患に関しては、1名の例だけでしたが、この方は半年近く前より通われていましたが、途中から三焦鍼法に切り替えてから、順調に改善され、仕事も普通にできるようにまでになってきました、三焦鍼法を行う前は、好不調の波があり、悪くなると一時自殺企図等も見られ、どうしたものかとも思いましたが、たまたまこの治療があったのか、三焦鍼法がすぐれているのか、1名だけですのでなんとも言えません。しかし、コロナの治験でも、メンタル疾患を持った方も、メンタル面でも改善が見られているようなので、三焦鍼法の効果はあると思われます。

*三焦鍼法の詳細に関しては、「鍼灸ルネッサンス 川並 汪一編著 国書刊行会」を参照してください。

注:評価の数字は、初診時を10としてその後の、本人の感じ方を数字で表しています。